2020/09/04 15:48


中国茶界では話題が尽きない鳳凰単欉(以後、叢)
フルーツの様な強い甘みと豊潤で多様な香りで近年知名度が上がってきているお茶です。
聞いたことはあるけど飲んだことがない人や、一度飲んでドはまりしてる人。
しかし、どれを買ったら良いのかよく分からない人少なくはないはずです。


鳳凰単叢とはどのようなお茶なのか、そしてどのような物が良いとされるのか、今日はこのお茶について少しだけ勉強していきましょう。




鳳凰単叢は中国広東省の北部、海鮮料理や、華僑を最も多く輩出しているとされている潮州という街にある、鳳凰山という山々の一体の地域(鳳凰鎮)で育てられたお茶のことです。この地域の在来種である鳳凰水仙種が派生して香りの違い等から数多くの品種に分けられ、ライチの様な甘さの蜜蘭香や、野性味溢れる生姜の香りがする姜母香等それぞれ香りと味など特徴が違います。
潮州の市街を歩くと地元の人たちが、公園で麻雀をしたり店の前で一息しながらこの鳳凰単叢を飲んでいるところをよく目にしますが、そのくらい地元で愛されているお茶です。

単叢とは、単独のひとつの木という意味です。お茶摘みと言えば、日本の茶畑のようにの灌木の茶木が連なっているのを想像しますが、このお茶は一本の或いは数本の同じ品種の小喬木(灌木と呼ぶには高過ぎて、プーアール茶の様な喬木よりも小さなサイズのもの)から茶葉を摘み取り、製茶します。それぞれの品種(や香り)によって名前が変わり、更には同じ品種でも一つ一つの木々によってそれぞれ個性が変わり、同じ品種でも生息地や樹齢、その時の気候などで香りや甘さなどが変わってくる非常に繊細なお茶です。
現地へ行くと、日本の茶園の様な低木の茶畑や、禿山に苗の様な状態で推し木がなされているものをよく見かけ、その様なお茶も単叢と呼ばれて市場に出回っていますが、全くの別物と考えていいと思います。


品種や名前だけでは判断できないこのお茶はちょっと手が出しづらい…そうお思いの方も多いかと思います。
そんな方のために茶葉を見極めるいくつか簡単な指標をお教えいたします。勿論、完璧にお茶の味に左右される訳ではないので、飲んでみないとわからないというのが正直なトコロですのであくまでも指標として…。



ポイント1 樹齢
樹齢は鳳凰単叢を選ぶにあたって重要なファクターです。樹齢40年以上のものを老木と呼びます。鳳凰山には700年以上の老木もあります。人間の場合は年を取ると渋みが増してきます(?)が、鳳凰単叢の場合は甘みやミネラル感や余韻が増してきます。
樹齢を重ねたお茶は一度に飲める杯数も多くなり、150年を超えるものは20煎、樹齢250年以上のものになると蓋碗で30煎位淹れても、まだまだ味が出ます。
老木の成長速度は遅い為、中には5年に一度しか摘まないものもあり、一度に採れる生産量も少なく、希少価値が高くなります。

ポイント2 季節
基本的には、春秋冬の年三回収穫されます。その中でも春茶が最も評価が高いとされています。
しかしながら樹齢100年以上の老木は、年に1度、あるいは数年に一度しか採らない事も多く、その様な茶葉は3月の下旬から4月の上旬にかけた春に摘まれることが殆どです。

ポイント3 標高
大きく3タイプに区分することが出来ます。低山域(400~600m) 中山域(600~800m) 高山域(800~m)
降雨量の多い鳳凰山の高地は気温が低く霧がかっていて、日照が遮られる為希少価値が高くなりますが、その分じっくりと成長され甘みや香りが高くなり渋みが少なくなる傾向にあります。逆に低山地では日照時間が多く、成長速度も速い為、生産量も多くて大味になり渋みも多くなりがちです。
鳳凰鎮の山々の中で最も標高が高い山は烏崠山で標高がおよそ1390m。この山で採れたお茶は人気があり、最もブランド価値が高い山です。

ポイント4 単株
本当に品質の高いお茶には単株と書かれたものが存在します。先ほど単叢とはひとつの木という意味と書きましたが、実際には同じ品種の木を数本集めて製茶されたものが殆どです。しかしその品種の原木になるような大きな木は、木一本単位で製茶されます。その為一年に収穫できる茶葉は非常に少なく、そのようなお茶を単株と表記し単叢と単株とで区別しているところが多いです。


ポイント5 種木 接木

その茶木が、どの様に育っているかも、いいお茶を見極めるとても肝心な要素です。
種木(根っこの付いた樹)から育てているお茶を選びましょう。樹齢百年の程の樹の枝を接木して数年育てた後、そのお茶を樹齢百年のお茶として市場に出ているものも稀ではありません(二代目、などと表記されることも。)。接木されて育った樹は、どうしても樹の本来の個性が弱くなり、ポテンシャルが引き出せません


…とりあえず今日はここまで。
他にも宋種、文種、群体等々…知れば知るほど奥が深い鳳凰単叢ですが、こちらは御好評に全てつき売り切れてしまったので、また来年?入荷したころに説明していきます。



当店のお茶は、毎年現地に出向いて農家から直接仕入れている為、希少価値の非常に高いものが手に入りやすいです。
全て種から育てた正真正銘の鳳凰単叢で、樹齢は若くても60年から280年の老叢のみ、中山~高山域のものを販売しております。


鳳凰単叢の秋茶と冬茶を値下げしました。
初めてこのお茶飲まれる方にはとてもお勧めです。これを機にちょっと飲んでみようと思われた方は是非お試しください。
充分に鳳凰単叢の素晴らしさを楽しめるお茶です。







単株もいくつか在庫がございますのでこの機会に是非一度お試し下さい(WEBサイトに上げていないものもありますので、気になる方はお問い合わせください)。