2026/02/05 01:14

飲茶で腹を満たした後、近隣を観光することにした。
順徳の中心地から半径大体0.5-1時間位離れた場所に古鎮と呼ばれる中国らしい古い町並みが残った場所が点在している。
正直何処もまぁ…似たような感じなので、もし滞在時間に余裕がある人はその何処か足を伸ばしてみることをお勧めしたい。
顺德十九楼から配車アプリのDidiを使い今回はまだ訪れた事が無かった逢简水乡まで向かう。約15分程で到着、24元(530円くらい)。水郷の街として栄えた順徳の古い町並みが残るエリア。宋や明代から続く橋が残っている。

中心地にある一番の映えスポット。ここから舟をチャーターして街を周遊出来る


街の中心地で降ろして貰う。観光地化したエリアでメインストリートはお土産屋や甘味屋(牛乳プリン屋)が並ぶ。

中華料理店の店先に焼かれたガチョウのオブジェ。グっと来る。
路地に入ると生活感のある閑静な住居エリア

順徳はブルース・リーの故郷。お寺の堂内にわりと使い古された木人拳があった。


おばあさんがひとり手漕ぎ舟を漕いて街をグルっと周遊してくれる。諸用30分程 1舟1-4人乗りで150元(3300円くらい)。川の辺にある店に寄って店の飲み物等を勧めてくるが断ってOK。



水郷の街を散策した後はDidiで和美术馆まで向かう。30分程車を走らせて到着。58元(1280円くらい)だった。美術館の界隈は取り壊して再開発された、だだっ広い空間に真新しく歪な…基、技巧を凝らしたオフィスビルがあちこちに並んでいる。同じ順徳でもごちゃごちゃした旧市街から来るとやたらと殺風景で無機質に感じるが、急速な発展とはつまりこういう事なのだろう。いつか時間の経過と共にこの辺りにも人々の彩りが℃#€#⊕∇∝∀…とか感傷に浸っていたら、、






杞憂だった。


和美術館は2020年にオープンした現代美術館で設計は安藤忠雄。近年の作品に多いアシンメトリーな円形建築物を取り入れた設計。5階建ての建物の最上階には安藤忠雄が好きなピカソの展示が一作品だけあって、中国での知名度がない訳ではないと思うのだけど、何故かピカソの生い立ちが年表と共に紹介されたコーナーが設けられていた。




建物内は箱型とアシンメトリーな円型の展示室が組み合わさっている


ダブルヘリカル(二重の螺旋階段)が配置された吹き抜けによって各階に自然光が差し込むようになっている。まるで空間に浮遊しているように見える巨大なヘリカル状の作品はオラファー・エリアソン。圧巻だった。



入館料は1人だと150元(3300円くらい)2人、3人で行くと少し安くなるシステム。個人的には各々の展示は全体的に今ひとつだった。政府批判の出来ない国で現代アートなんか見てもなぁ…と心の中で思っていたバイアスもあると思うけど。


小腹が空いてきたので順徳名物の牛乳プリンを食べに行く事にした。中国の配車アプリが安くて便利過ぎたので今回の旅行で初めての地下鉄で中心地の大良まで戻る為に北滘公园駅まで歩いて向かう。余計なアプリの登録やきっぷの購入は不要でAlipayの公共交通支払い機能を使ってスマホをかざすだけで駅の改札を潜れる。目的地の大良钟楼までは20分程、5元(110円くらい)。そこから金榜という牛乳プリン屋のある美食街までは少し距離があるが、歩いて向かう。


金榜美食街の入り口。御当地グルメを扱う店が狭い路地に密集するエリア。

街を散策しているとあちこちで「金榜双皮奶」の看板を見掛ける。双(雙)皮奶は水牛のミルクと卵を使ったプリンの事を指すが、金榜とはどうやら金の扁額ではなくこのエリアの事を指すようだ。

美食街にある日本のサイト等でも紹介されている有名店に行ってみた。




雙皮奶と炸牛奶。どちらも期待外れだった。


雙皮奶と炸牛奶を注文。2つで32元(700円くらい)、周りの店よりも若干高めの値段設定。雙皮奶は沸騰させた水牛の乳と卵を混ぜて、温めた時に出来た乳の膜の中に戻して蒸籠で蒸し上げたプリン。膜の層は弾力があり、膜の下はトゥルンとした食感になる。実は家でも作る程の無類の牛乳プリン好きで、香港では毎週のように食べていた身としては正直期待外れだった。まず熱雙皮奶(冷たいのか熱いのかを選べる)を注文したが、炸牛奶を準備するのに時間が掛かったのか配膳された時には冷めてしまっていて微温雙皮奶だったこと。食感も全体的に硬くなり、砂糖が多過ぎて味がボヤけていてミルクの風味が薄かった。決して不味いわけではないのだが、これなら香港で食べていたお店の方が美味しかったなぁ…と残念だった。生姜と牛乳と砂糖だけで作る薑撞奶を追加で頼もうとも思ったが、気分が乗らず店を後にする。

薑撞奶。生姜汁に温めた牛乳を一気に注ぎ込んで作る伝統のミルクプリン。



でもやっぱり悔しいので同じ通りにある雰囲気の良さげな別の店でリベンジする。注文したのは薑撞奶。すりおろしたての生姜汁が入った碗の中に7-80度に温めた牛乳を一気に注ぎ込んで蒸らして固めただけのもの。初めて知った人はそんな簡単に出来るの!?やってみよう!と思う人がいるかもしれないが、これが非常に難しい。 高乳脂肪の牛乳を使っても、温度計で牛乳をしっかり計っても、「失敗しない作り方」のレシピを熟読しても10回作って4-5回うまくいけば良い方。この店の薑撞奶の味はとても良かったが、6割くらいしか固まっておらず、これはツイてないと思うしかない。

まあこんなもんかと気を取り直して晩飯屋に向かう。

その5に続く〜